オーソライズドジェネリック医薬品
国は医療費抑制のためにジェネリック医薬品(GE)への変更を推進しているのですが、立て続けに不祥事がありGEへの変更に抵抗を示される患者様が多くいらっしゃいます。文京区の近隣の薬局がどれくらいGEへの変更ができているか正確な数値はわかりませんが、厚生局のページの一覧から見るとGE変更比率は低いようです。私の薬局は近隣薬局よりさらにと思います。
来局いただいた患者様にジェネリック医薬品への変更を聞いてみると、今まで先発医薬品を飲んでおられる方の9割ぐらい方がそのままでいいというお返事でした。同じ効き目なら変えてもいいですよ、区から変更してくださいと言われているから変えてもいいよと、GE変更の了解を10人の内お一人ぐらいはいただきました。1割と数字上は小さいのですが大きな成果だと思っています。中にはGE希望なのにGE品を案内していなくて、先発品を飲み続けてられる方もいて変更したら薬代が半額になったケースもあり、少し仕事をした感がありました。
変更したくない理由は、先発医薬品への安心感、ずっと飲み続けているので薬が変わると分からなくなる、最近の不祥事を見て変えたくない、主治医の先生がGEは使わない方がいいと言っているから。先生が先発がいいという理由が結構多いように感じます。先生方のGEへの不信感、先発メーカーへの安心感は相当あるようです。
GEの品質への不信感は残っていますが、AGというオーソライズドジェネリックは安心して使っていただけるジェネリックだと思います。全部のAGがそうではありませんが、AGは先発メーカーの同じ工場で作っているので、錠剤の見た目以外は全く同じものなので信頼感は高いです。私の薬局はAGがあるものはもともと使っていて8割はそうでしたが、まだAGではないGEを変更しているところです。3月にアムロジピンのAGが発売になり6規格揃えました。レバミピドも在庫がなくなり次第AGに変わります。GEへの不信感がある方にもAGは自信をもって勧められる薬です。